オファーを受けたときの第一声を「は?だったかな。あまりに信じがたくて(笑)」と振り返る吉田羊。2014年版も成功を収めている木村拓哉主演のドラマ
『HERO』で、城西支部のメンバーのひとり、馬場礼子検事を演じて、人気がうなぎ上りの吉田に単独インタビュー。大らかに笑いながら身振り手振りで話す
吉田からは、馬場検事とはまた違う魅力的な素顔が伝わってきた。
これまで堅実に女優業を務めてあげてきた吉田だが、11年ぶりに髪を切って臨んだ今回の馬場検事役で、一気に視聴者との距離を縮めた。
「イチ視聴者として大好きだった『HERO』の世界に入って、どこまで仕事ができるのか、求められている役割が果たせるのか。そういった不安が大きくて、
とにかく自分の仕事をちゃんとしようと。みなさんがドラマだけでなく、私にも興味を持っていただけるとは全く思っていませんでした。これも馬場礼子という
キャラクターが魅力的だったからです」と話す吉田。だが、やはり彼女が演じたからこそ、キャラクターに深みが増し、愛すべき人物になったのは事実。
第4話にかつての城西支部のメンバー、美鈴さん(大塚寧々)がゲスト出演した際には、彼女が婚約したことを知り、“思い出し身震い(?)”するシーンを披
露。大笑いしたことを伝えると、「あの回の山場は、個人的にはあそこでした(笑)。尺の関係上、放送では2回で終わってますけど、もっと『ハァアッ!』
(←実演)って続けてるんですよ」とニッコリ。また、第6話で遠藤(八嶋智人)に向かってキレるシーンは吉田のアイデアで、周囲が止めにかかっていたのは
リアルな反応だったとも。
さて、ここまで毎回楽しませてくれた『HERO』も次回が最終回となる。気になる見どころを訊ねると、「久利
生公平のカッコよさ、これに尽きます! 最終回は久利生さんの法廷シーンの長台詞があるんですけど、撮影が『27時間テレビ』のすぐ後で、しかも台本が届
いたのは『27時間テレビ』の2、3日前だったんです。なのに木村さんは、リハーサルから1回もNGを出さずに完璧だったんですよ。それはそれは見事でし
た」。
さらに、「そのシーンでは、城西支部のメンバーが傍聴席にいたんです。そしたら収録の後に、木村さんがみんなにメールをくださっ
て。『みなさんが傍聴席にいてくれたから、とても心強かった』って。本当に楽しい現場でした。きっと、そんな一体感が画面からも伝わる出来になっていると
思います」と裏話まで語ってくれた。
『HERO』がカウントダウンに差し掛かっているのは寂しいが、吉田羊の快進撃はまだまだ続く。し
かし、吉田のプロフィールには気になる点が。年齢を“非公表”にしている。理由を尋ねると、起用する側に好きに年齢を捉えて欲しいからとのことで、「たと
え女子高校生の役でオファーが来ても、なりきる自信があります! どちらのお店ですか?って言われると思いますけど(笑)、でも、なりきる自信はありま
す」と断言する姿は、「アネゴ、付いていきます!」と言いたくなってしまうほど。
そんな吉田の素顔が、早くも垣間見られる番組が10月
26日から始まる。芸能人や文化人が「おもしろいVTR=OV」の出来を競う「オクモリ監督」(フジテレビ系)だ。吉田にとってバラエティレギュラー初挑
戦となる同番組。どなたかぜひ、吉田の“女子高校生”姿を撮ってはくれないだろうか。(取材・文:望月ふみ)
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