やきそば弁当は北海道じゃ常識!!
全国に流通しているインスタントやきそばといえば、「ペヤングソース焼きそば(まるか食品)」か「日清焼きそばUFO(日清食品)」という王道がいますが、北海道でナンバーワンシェアを占めるのは「やきそば弁当」。丸ちゃんとして有名な東洋水産が、1975年頃から北海道だけで販売している商品です。逆に北海道育ちの北海道民に聞いてみて、ぺヤングって知ってる?と聞いてみたらほとんど知らない人が多いのが現実です。そしてやきそば弁当が北海道地域 限定だというのを知らない人もいます。それほど「インスタントカップやきそば=(イコール)=やきそば弁当」と定着しています。
これがやきそば弁当の特徴!!
大きさにバリエーションがあって、普通サイズやきそば弁当、少し量が多い大判やきそば弁当、普通サイズの2倍にもなる大きいやきそば弁当までの3兄弟(下の写真参照)。一番の特徴はなんといっても「中華スープ」。え?スープがついてる?そうです。だから「弁当」になります。決してご飯&おかずはついていません笑。カップは四角で、カップラーメンの要領でフタを半分開け、かやく・青海苔と粉末中華スープの素の袋が入っていますので取り出します。で、いったんカップ に湯を入れて数分間待ちます。待ったら開けた角とは逆の角にも少し開けるところがあって、そこから湯を切りますが、そのそそぎ先はマグカップの中。マグ カップじゃなくても熱いお湯を入れれるカップであればなんでもいいのですが、先ほど取り出した粉末中華スープの素を入れて出来る、なまらうまい本格派中華 スープの完成です。
これが普通のインスタントカップ焼きそばと違う大きな特徴であり、この上質な「おまけ」感覚も北海道民にうけたのですが、実は当初発売記念キャンペーンで付属していたのが始まりのようです。これをしっかり今でも引き継いで、あつい支持を受けています。
やきそば弁当誕生秘話・・・
北海道はかつてから東洋水産のインスタント食品のシェアは高めでした。同じく1975年発売のインスタントのカップやきそば「ぺヤング」が広まる前に手 を打たなければと、同年、全国発売にて「やきそば弁当」は誕生しました。結局、ぺヤング上陸前に北海道だけで定着したため北海道限定販売となりました。ぺ ヤングVSやきそば弁当という構図ですが、これと同じような出来事は、ガラナVSコーラの競争(参照)でも起きています。「ぺヤング」が北海道上陸はうまくいかず、「やきそば弁当」が代表格になりましたが、カップめんの王者日清食品もだまっていませんでした。対抗商品として北海道限定「焼きそばできました」を発売しています。また、北海道限定ジンギスカン味も登場させました。しかし、あまり評判は良くなく、いまだにやきそば弁当が上位シェアを保っています。
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