歌手の宇多田ヒカル(30)の母親で、歌手の藤圭子さん(享年62)の衝撃の自殺から一夜明けた23日、藤さんの遺体は安置されていた警視庁新宿署
から都内の斎場へ移された。変わり果てた藤さんには、前夫で音楽プロデューサーの宇多田照實氏(65)が付き添った。葬儀は行わず、24日以降に親族のみ
で荼毘(だび)に付すという。 藤さんの遺体を乗せた黒のワンボックスカーは、午後0時15分に新宿署を出発し、同1時5分に目黒区の「碑
文谷会館」に到着した。50人以上の報道陣が待ち受ける中、後部座席に同乗していた照實氏は、厳しい表情でうつむき、無言のまま斎場に入っていった。白い
布に覆われた遺体は、ストレッチャーに乗せられ静かに運び込まれた。ヒカルの姿はなかった。
斎場関係者によると、遺体は斎場内にあらためて安置されたが、祭壇などは設けられていないという。
また、「故人の遺志により、知人、友人の面会は受け付けない」といい、葬儀が営まれないことも明らかにした。火葬のみを行い、24日以降に親族のみで荼毘に付すことになり、火葬の日程は「まだ決まっていません」という。
午後4時に、照實氏は斎場を後にした。その際、報道陣から「ヒカルさんはきょう来るんですか?」との質問もあったが、何も答えなかった。
警視庁関係者によると、この日までに遺体の検案は終わり、藤さんと約6年前から同居していた30代の知人男性からトラブルの有無や最近の様子などを聴いた。その結果、事件、事故性がないと判断し、自殺と断定された。
斎場に到着した藤圭子さんの元夫・宇多田照實氏
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