2017年6月21日水曜日

磯子区にある「鮭塚」

磯子区にある鎌倉時代から続く「金蔵院」というお寺があります。
金蔵院はJR根岸線の根岸駅と磯子駅の中間辺りにあります。
磯子駅が近いが歩いて行くのは間違いでしょう。
20分位歩くと、左手に荘厳な門構えが目に入る。




金蔵院の前進は、磯子と岡村の境にあった霊雲山竜錫寺という寺であったらしい。
鎌倉幕府の三代執権北条泰時が京都高雄の明恵上人より薬師如来をもらって本尊として祀り、この寺を開創したといわれている。


本堂は昭和38年(1963)に改築、観音堂は昭和48年(1973)に群馬県の妙義神社の本地堂を移築し、如意輪観音と弁財天を安置しています。
真言宗に属していて、その佇まいは周りの景色より映えてみえます。
物理的に何か変わったわけではないのに、やはりさすがに寺、なんとも身が引き締まります。
この「金蔵院」、横浜・磯子七福神めぐりの弁財天にもなっていて「磯子観音」とも呼ばれています。
そして、ここには「鮭塚」という慰霊碑があります。


鮭とゆかりの深くない?この地になぜその様なモノがあるのだろうと誰でも思うでしょう。
鮭塚は、鮭のみを供養しているわけではないです。
1978年、金蔵院の檀家さんである横浜市中央卸売市場水産部の役員が元々建立されていた妙法寺では、供養する人が途絶えてしまい管理を引き受けたため妙法寺から金蔵院へ移設されました。
人間が生きるためにいただいた魚介類を供養すると言う為のモノで、そこに供養されている魚の代表で名前を冠しただけで、決して鮭だけを供養しているわけではないそうです。



横浜市中央卸売市場が有る事と海沿いに生活している事で慰霊碑が建立されたと言う事です。
今でも十一月十一日(「鮭」の魚偏(さかなへん)をとった圭という文字が十一を重ねた形になっていることから)には、横浜中央市卸売市場水産部幹部の方が訪れて大々的に供養を行うらしいです。

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